現在の笑気麻酔
笑気は麻酔ガスとして知られているものの、単独で用いるだけでは人を完全に麻酔することができない。具体的には、麻酔薬の効果のものさしとなるMAC値(Minimum Anesthetic(またはAlveolar) Concentration;最小肺胞濃度)が、笑気では100%を超える。(1気圧のとき)これは、たとえ100%笑気を吸入させたとしても人を完全に麻酔することはできないことを意味する(実際は100%笑気を吸入してしまうと酸素が全く吸入されないことになり、非常に危険なため行ってはならない)。
しかし、笑気には鎮痛効果が強いという利点がある。その強さは他の新しい麻酔薬よりもむしろ強いほどである。そのため、現在の麻酔では笑気は単独で麻酔に用いられることは少ないが、他の麻酔薬と併用して鎮痛効果を期待する麻酔補助薬と位置づけられている。
適応
笑気麻酔は全身麻酔に幅広く行われる。しかし、笑気は腸管などの閉鎖空間に移行しやすいため、腸管穿孔、気胸、眼科の患者では使いにくい。 また肺動脈圧や脳圧も上昇させるため、心臓外科や脳外科の手術でもあまり用いられない。
また強烈な温室効果ガスであることと、術後に生じるPOVM(post operative vomiting and nausea) 悪心・嘔吐といった不快症状の原因要素と目されることから、近年では全身麻酔の主流はレミフェンタニルとプロポフォールによる静脈麻酔に移行しつつあり、 ますます笑気は用いられなくなってきている。
笑気は、1772年にイギリス人化学者ジョゼフ・プリーストリーによって発見され、1795年にハンフリー・デービーによって麻酔作用があることが証明された。ところが1845年、アメリカ人歯科医師ホーレス・ウェルズが笑気を用いて公開で麻酔を行ったが失敗に終わっている。
笑気は亜酸化窒素の別名である。笑気の語源には亜酸化窒素を用いた手術中に麻酔に拠って弛緩した患者の表情が笑っているように見えたからという説が有力である。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
笑気麻酔は全身麻酔に広く利用されるようです。
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